あなたがすごく好きだった。
世の中には宝石に例えるとダイヤモンドやルビーみたいな華やかで女心を捕まえるのが上手な男がたくさんいる。あなたははっきり言って華やかじゃない。女心が分からない不器用な男。例えると道端におっこちたただの小石。でも私にはそんな小石がキレイに見えて仕方なかった。小さいからたまに人に蹴飛ばされて,踏まれて,それでも一生懸命で。そんな小石はダイヤよりルビーより輝いて,光ってた…
ねぇ,どこに行ったの?池にポチャンって落ちちゃったの?カラスにさらわれたの?
最後に見せたあの悲しそうな笑顔が頭から離れないよ。
お願いだから戻って来てよ。ダイヤでもルビーでもない,ただの小石のあなたのままで。もし戻ってきてくれたら,どんな宝石より大切にするから。