病院のベットにいたのは他の誰でもない自分自身だった。
どうやら過去と未来のハザマを通ってきてしまったようだ。
振り向くと成沢がいた。
どうゆう意味?
過去の時間空間と未来の時間空間とのギリギリを通ってしまうと未来の映像が乗り移り、過去に来たのに未来が見える事がある。
ここに寝ているのはお母さんではない、美奈さんだ!わたし?
そう、美奈さんの未来に危険が起きているという意味だと思う。
そんな・・
酸素マスクや機械につながれた自分を見てとても現実とは思えなかった。
何があったんだろう。
そこへ私が目を覚めた。
来ると思っていたわ。
私がわかるの?
わかるわ、だって私自身だもん。
未来に何があったの?
心配いらないわ、だって未来を変えるためにここにきたんでしょ?
私、信じてる。きっと過去の私が変えてくれて私はすぐよくなるはずよ。
私が何もできなかったら?大丈夫、私はあなただから、さあ行って!
行ってくるわ!
そう言って病院を出た。
さあ美奈さん今度こそ目的の時間に行くよ。
ええ今度はしっかりね!
そう言って成沢は呪文の様な言葉を唱え始め美奈は再び眠りに落ちた。