ホーリー・エディション?

@AKI  2006-08-30投稿
閲覧数[625] 良い投票[0] 悪い投票[0]

『……うぅ』気絶していたのか、目を開けるといつの間にか船の中だった。
『!!!』
『大丈夫か?』上から覗きこんだのは団長だった。
『俺は…』
『爆発音がしたんでな、行ってみたら凄いことになってた。お前は瓦礫の下敷きになっていて周りの家が跡形もなく、無くなっていた。生きているだけで奇跡だと思え』
『団長…‥あの‥サラは』
『あの娘か?見掛けんかったぞ』
『…サラは銀髪の男に連れて行かれたんだ!!たしか‥エル…バー??あぁ思いだせねぇ』
『確かに、大変なことだが‥ジル‥これは他の団員にも迷惑が掛かる。お前もそれを承知のうえだろう‥』
『‥』
『もしあの娘を助けに行くなら死ぬ気でいけ。わしゃ止めんぞ』
『…団長‥』
『お前の事はよくわかっとる。』
『俺…行ってきます!サラを連れ戻しに』
団長は頷いた。
『団長…今までお世話になりました‥俺絶対生きて帰って来ます。サラも連れ戻してきます!!!』
『わかった‥行ってこい』
『はい!!!』
ジルは道具を用意し、短剣を刺しドアを出ていった。


外はもう夜であった。波が静かになっている。

ジルが船を降りようとした時
『ジル!!』
『ん?』振り返るとルミナとティアラが立っていた。『ジル‥これ持って行き』ルミナが差し出したのは薬草らしい。
『万能薬やで!ケガや病気にきくんやて』
『ルミナ……』
『ちょっとぉ!アンタ、一人で行くんじゃなぃでしょぅね〜!』ティアラがなぜかグローブをはめている
『しょぅがなぃから付き合ってゃるゎヨ★アンタだけだったら心配で?‥』
『ティアラ…本当に…?』
『アタシが嘘つぃたことある?』
『いや…』
『じゃあ行きましょ』
『ルミナ…元気でな』
『アホッ!ウチが風邪ひいたことないのに何言うてんの…‥…無茶‥したらあかん‥で』かすかにルミナの声が震えていた。
『あぁ‥ありがとう』『じゃっ行きましょ』『よしっ』

二人は船から離れて行く。

(過去は変えられない‥。もうあの時の過ちは繰り返したくないんだ…‥サラ‥絶対助けるから)ジルはそう思い、短剣を強く握りしめた。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 @AKI 」さんの小説

もっと見る

アドベンチャーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ