スカバンburn!!最終章 -125- “いつか”に向かって―――終

きゃしー  2010-07-21投稿
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――数ヶ月後 いつもの公園


「……」


“ここで何するん?”

“みっきーの歓迎会や!”




あれからどのくらい経ったっけ




俺は一人、ベンチに座っていつも通り賑やかな公園の様子を眺めた


バンド分裂、合宿に怪我、全国大会にでて、そして解散――


いろんなことがあったな


――“どうせお前は何かあったら簡単に辞めてしまえるんやろ?”――


あいつは何してるやろ


“そのうち嫌でもお前の耳に届くわ”


まあどっかで頑張ってるんやろな


“ええねん、いつか伝われば”


その“いつか”もきっともうすぐ――




時間はもう昼過ぎ
そろそろ行かんと、予定の新幹線に間に合わへん

俺は着慣れたパーカーの袖をまくってミサンガを確かめた



“お前も、それだけ覚悟して来いよ”



覚悟は、ある。
もう充分や


「そろそろ行くか」


立ち上がり、帽子を被りなおす



――タケは怒るかな
でも、また会えるから――


鞄をもちあげ、空を見上げる
頭上に広がる真っ青な空




――達兄、俺は夢を叶えるよ――



頭の中で止まないドラムの音



なんとなく笑って、俺も歩き出した――

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