【夢くい】25

豚姫  2006-08-30投稿
閲覧数[381] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「・・・」
ライトは椅子に腰をかけて下を見た。
「・・!!あっ!!・・すいません」
「えっ!?」
「ヒカリの話しは・・」
「いや、いいよ」
「ライト・・何かありました??」
「!!・・いや」
「・・そうですか。僕は少し寝ますね。ライトも旅の疲れで疲れているでしょ??少し休んでくださいね」
「ああ」
ライトはシンクに背を向け、ドアを開けて立ち止まった。
「ヒカリは・・」
「??」
「いや、何でもない」
ライトはゆっくりドアを閉めた。



その頃シキはシークから離れて、少し南に行き森へと迷い込んでいた。
「もぅクタクタ・・。ここどこだろう??」
薄暗く周りを見渡しても同じ風景、鳥はさっきからカラスやコウモリしかいない。
「気味が悪いな・・それに何か足がズキズキする」
シキはずっとずっと森を歩き続けた。
「はぁ・・はぁ・・何??・・クラクラ・・・する。・・・ライト・・・」
シキはそこで意識を失った。



「・・・うっ・・・」
目を覚ますと見覚えの無い、洋館のような家の一室にいた。黒と赤の二色で彩られた少し古い壁。天外のついた豪華だけど古いベット。天井には豪華なシャンデリアがついているのに、壁に掛けられた数少ないロウソクだけが燃えている。
「・・・・ここは??」
シキはベットから片足を下ろした。
「動くな」
「!!!!・・・誰!!??」
するとそっとドアを開き16歳ぐらいの男が一人入って来た。白い肌に青がかった黒い髪。透き通るような青い瞳。黒く長いマントを来て、口からはみ出た鋭い牙。長くトンがった爪。何よりも目立つ黒い翼。
「吸血鬼!!??」
「黙れ人間!!」
「・・・」
「・・・」
二人とも黙ってしまい少しの間気まずい空気が流れた。
「私はどうしてもここにいるんですか??」
「・・・森に倒れていた。この森には猛毒を持った生き物が沢山いる」
「じゃあ、貴方が助けてくれたの??」
「!!!!人間何か助けるワケないっ!!」
「・・・じゃあ何で!!??」
「・・黙っれ!!」
「!!」
シキはベットから立ち上がり吸血鬼の前に立った。
「近寄るなっ!!」
シキは黙って吸血鬼の胸ぐらを掴んだ。
「なっ!!」
「助けてくれてありがとう!!・・でも、人間だからって何!??私と貴方は初対面なの!!貴方に嫌われる筋合い無いわっ!!」
「!!・・・・・」
いきなりの事に吸血鬼は唖然とした。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 豚姫 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]
アプリDLで稼ぐ!
“Point Income”


▲ページトップ