目が覚めると今度は記憶にない公園にたっていた。
ここは?ふと砂場を見るとそこには数人の子供達と幼い私が遊んでいた。
わたし!成沢君、ここは?ここは美奈さんがかつて預けられていた親戚の家の近くの公園だ。
預けられた?私が?
一人で遊んでいる幼い私を見て、それまで忘れていた記憶がよみがえり全身が震えた。
そうだ…わたしはこの数日後、お母さんに会いたくて叔父さんの家を飛び出したんだ。
そうだよその時に自動車事故に合い、記憶障害となったんだ。
記憶障害・・
そうだ、そのまま美奈さんは実家にようやく帰されたんだ。
忘れていたんでしょ?
ええ。
お母さんたちは親戚の家に預けられた事は思い出さない方が良いとそのまま違う記憶とすりかえ今の今まで生きてきた。
が、しかし徐々に思いだし近い将来、記憶障害に苦しむことになる。
真実がわからなくなり、恋人さえも信じられなくなってしまう、そしてあの結果だ。
わかるだろう?幼い自分に家出をさせてはならない。でもどうやって?
説得するんだ、ここにいられる時間は24時間しかない!
そんなすぐなの?
今は夕方の4時だから、明日の4時までだ。
そして美奈はある行動にでた