思い出したように嫌われたい。
僕なんて不幸になるために生まれたから。
分かってます
幸せになるためには
苦労したほうが良いってこと。
でも僕は我慢できない。
僕より、どうしようもない人間はいくらでもいるだろう。
知ってます
僕が間違ってること。
僕はブ男で
期待される人間でもない。
でも我慢できない
大概の人間が
快楽を手に入れるためにいる人間は
どうでもいい人間だって。
僕のまえにいる男はとてもブ男で
僕の横で寝ている女はお世辞にも綺麗とは呼べない女で
てゆーかブ女で
ん。俺の周りには誰もいないよ。綺麗なやつは。
ななめにいる女は鼻がデカくて、みにくい。
そのすぐ横にいる男なんて眉毛が濃くて、目が離れていて、ぶさいく。
そして目の前に映る僕の顔なんて、前代未聞のブサイクだ。
なんだ。
みんな、ぶさいくで、臭い人間なんだ。
いない。綺麗な人間なんて。
みんなブサイクな人間。
そう言って、目の前にいる女もまたブサイク。
ふふ、笑うな。