あの枯れてしまった向日葵が
涙を零している
いつでも僕は一人だったんだ
太陽に背を向けて
自分の黒い影を踏んでいたんだ
向日葵のように
太陽に向かうことが
できずにいたんだ
恐かった 僕は独りが恐かったんだ
向日葵は強い 熱い 熱い太陽に向かうから
でも 何故 涙を落としたの?
何故 泣いているの?
それじゃあ 僕と一緒に
今は泣こうか…
やっぱり 向日葵は強い
君の落としていた涙は
種だったんだね
君が新しく太陽に向かうための生命(いのち)だったんだ
それじゃあ 僕はそれに水を与えよう
涸れることのない この涙で…