サメを、水の刃がぶつかる。凛は、ダメージが大きいため上手く力が入らない。そのせいで、少し押され気味だ。サメがだんだん凛に近づいてくる。
シュゥゥゥゥゥ・・・
「!」
水の刃がだんだん小さくなっていく。そして、サメは勢いをつけて刃に頭突きをした。
すると、水の刃は消滅して周りに水飛沫が舞う。すると、サメは勢いよく凛の方へ向かってくる。
「これで、終わりだぁっ!!」
「!」
ザッパ―――ンッ・・・
サメは大きな口を開けて凛のいるところを飲み込んだ。そして、グルッと海の中を泳いでから瑠理のところへ戻った。
「チッ・・・。はずしたか」
瑠理は、舌打ちをしてから目を横にずらす。すると、そこには凛の姿があった。あの時、間一髪でサメかわしたのだった。
「残念だったね・・・」
体がフラフラで、息を切らしている凛の姿を見て瑠理は、凛を睨んだ。
「どっちにしても、コレが最後だ!」
と、瑠理が言うと海が大きく揺れだした。凛は海に肩膝と右手をつける。
「行けっ!奴を飲み込め!」
瑠理がそぅ言った瞬間、凛はニッと笑った。瑠理が、魚達に命令をしたものの海には何も変化は無かった。
「なっ・・・。どぅいうことだ?!」
すると、瑠理はある異変に気づいた。それに気づき、自分の足元を見る。
足が・・・凍っている・・・!!