ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 9

長崎サムライ  2010-07-28投稿
閲覧数[703] 良い投票[0] 悪い投票[0]

ウイングスの球団社長から手渡された紅茶をとりあえず飲む勝利だったが、まだ緊張しているようだ。

すると球団社長が口を開く

「あぁ、そういえば挨拶がまだだったな。私はこの球団の社長兼オーナー代理の光台進(こうだい・すすむ)だ。」

「ブラックキングスが移籍してきました、完風勝利です。」

「博多から来たんだっけ?疲れてないか?」

「いいえ、全然。」

「そうか、まぁうちに来てくれたからには頑張ってもらいたいな」

「は、はい!もちろん頑張らせていただきます!」

「元気だな君は。」

「あ、ありがとうございます!」

それを聞いた球団社長の光台の口調が突然変わる。

「君のように元気な選手がいれば、うちもかつての輝きを取り戻せるかもしれない…」

「かつての輝き…?」

疑問に思った勝利は光台に尋ねた。

「何ですか?かつての輝きって?」

勝利の問いに光台が答える。

「このウイングスも昔は本当に強かった…」

光台がしみじみとした表情を見せる。

「あの時はただ強いだけではなく、チームも雰囲気も最高だった。」

「へぇ〜。」

「それが今では最弱最悪のチームになってしまった…」

勝利を光台の話に思わず、無言になる。

「はぁ…あの頃が懐かしい…」

光台の昔話はしばらく続きそうだ。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 長崎サムライ 」さんの小説

もっと見る

スポーツの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ