人間観察実況 大原恭也編 3

デフレーター  2010-07-30投稿
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A:さて大原さん、電車に乗り込みまして…携帯をいじりはじめました。
B:デート場所…夜景の綺麗なレストランに向かうようですね。携帯はおそらく麻莉奈さんとのメールでしょう。

大「ひゃは…マジ可愛い…」

A:ニヤニヤしてますね。
B:電車の中なんですがね…大原さんの方をちらちら見てる人が多数いますね。
A:やはり気持ち悪いといいますか…よくいますけどね。こういう方も。
B:しかし声に出して笑う人も珍しいでしょう。
A:そうですね…さて、目的地に着いたようです。
B:歩きながらまだメールしてますね…

大「やべーマジ惚れるわー…麻莉奈サイコー!」

A:…携帯の液晶にキスしてますね…
B:いやー彼には周りの人の哀れむような視線が気にならないようですね…
A:道で会ったら絶対目を合わせたくない人ですね…

大「お、ここだここだ。」

A:どうやらここが待ち合わせのレストランのようです。
B:先に着いたようですね。

店員「何名様でしょう?」
大「2名で。もう一人は後で来ます。」

A:何やら指を鳴らして気取ってますが…
B:キザなナルシストの鑑でしょう。

店員「ご注文は?」
大「日替わりフルコース。そして白ワインを…一本。」

B:ちなみに大原さん、お酒はほとんど飲めません。
A:なのに白ワイン…ですか。
B:キザでナルシストで見栄っ張りなんですね…さらにここの白ワインは一本5万円します。
A:彼にこの豪華なディナー代金を支払う余裕があるんでしょうか…
B:あ、麻莉奈さん来たみたいですよ。

麻「お待たせー」
大「全然待ってないよ。」
麻「なんかすごい高そうなお店だね。」
大「麻莉奈のために用意したからさ。…あれ?麻莉奈、その服買ったの?」
麻「え?…いや、前から持ってるやつだけど。」
大「あ、そうだっけ…なんか見たことないなーって。」
麻「あー1年振りに出したからねー。」
大「え、1年振り?」
麻「うん。一応こういう店来るならそれなりにオシャレしなきゃさ。」
大「へー…すごく似合うよ。」
麻「そう?ありがとー」

A:なかなかいい感じですね。
B:いや、すでに若干綻びが出てますね…



続く

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