「ごめんなさい?」
翌日、月曜日。週明け早々この言葉が響いた。
『今度は、こういう事しないでよ。』
カズヒロは訳した。
「えーと…今度はこういう事しないでって言ってます。」
「分かったよ…。でも、びっくりしたな〜。カズヒロがアキちゃんのこと好きだなんて。」
ヒロは驚いている。
「でも、良い奴に出会ったよ。アキちゃんも。こいつはカッコいいし、手話できるし…良い事ばっかだぜ。」
ユウタはカズヒロをおだてる。
「おい…ハードル上げるなよ。」
『何?』
…聞かなくても良いことを。
こういう時アキは入ってくる。
「俺は、かっこいあし、手話できるし、良い奴に出会えたなって、言ってます。ユウタが。」
『かっこいい…?ぷぷっ、笑っちゃう。はい訳して。』
『俺をいじめたいのか?』『いいから訳して。』
「何話してんの?」
カズヒロは、深いため息をついて、
「訳してと言ってるので訳すと、かっこいい?ププッ、笑っちゃう…らしい。」「ハハハ。おまえ、笑われてんじゃん。」
ユウタ…おまえって奴は…。
殴ってやりたかったが、空気を読んで我慢した。
「おはよう。」
「オッス?」
よく、カズヒロ達と話しているサユ。手話ができるので、アキとも友達だ。
「またまたぁ、×ゲームでアキの事茶化してたんじゃないんでしょうね?」
『サユ。もういいの。謝ってくれたし。』