向日葵をかかえたおばちゃんがいた。
何故か母親を思い出す。小さい頃庭に花を一杯咲かせていた。今は忙しく庭は潰され砂利が敷かれた。
あの小さい頃に戻って
花をかかえた母にうわぁーんと泣きつきたい気持ちになった。
自分が母になり
子供達が自我を持ち手離れられる頃になり、母親の私は弱音を吐いたり辛くて大なきしたりできない。
涙の出ない子供だった私は上手く泣いて甘えることをしなかった。
今日幸せそうに向日葵を抱いたおばちゃんの背中を見て、泣きたくなった。
山の向こうの向こうの入道雲は形を変える。それを眺めては泣きたくなる。
二人でいるのにいつも一人その感覚はいつも消えない。子供が産まれても消えず、遠くに消えてしまいたい…と心のどこかの私が呟く。
なんの為にいきるのか
なんの為に生かされているのか…
気持ちが通じ合うとはどんななのか…わからなくなっている。
だから原点に戻るのかな
あの頃に戻って泣いてきたら…また強くなるのかな。
信じる強さが欲しい