「レイ君、捜査の参加の許可おりたわ」
森野が笑顔で言った。
それに対し、
「本当ですか!」
「ただし・・・」
森野の顔が曇る。
「ただし?なんですか」
「私の管理下のもとでね。きちんと報告すること!」
なるほどそういうことか・・・。
「はい!わかりました」
俺は少し間をあけた後森野に言った。
「深島の担当だった記憶修正、僕にやらせてくれませんか?」
森野は考えてから言う。
「多分大丈夫。それじゃ準備しましょう」
「今からできるんですか?」
「ええ大丈夫よ」
そう言って森野は電話をかけた。
・・・取り調べ室。
俺は緊張気味で容疑者の後ろに立っていた。
深島が失敗したくらいだ。かなり危険だろう。しかし、諦めるわけにはいかない。
俺はゆっくりと容疑者の頭に手を置いた・・・・・・。