BC1005年
世界は魔法で あふれていた。
昼間なのに
星がふり
夜なのに
太陽が火照って
いる。
星がふっているのに
外はあかるく太陽が火照っているのに そらは暗かった。
人々の話声は
四六時中たえず
声はさまざまな
いろになり
水の様に
ぴちゃぴちゃと
街のすみずみまで
飛び回る。
嬉しかったら きいろ
悲しかったら むらさき楽しかったら うすもも怒っていたら 黒
街は、
夢の様に華やいでいて、 現実の私は、
夢の様に醜かった。