夏笑 ナツエミ 第12話

焼きそば  2010-08-07投稿
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「…待てよ。」

エミを追って、俺も席を立った。

ファミレスから出ると、蒸し暑い。

にも関わらず、エミは走り出した。


ヒールのついたサンダルなのに器用に走る。


俺はエミを追いかけた。


追いかけて3分すると、エミがしゃがみ込んでいた。


足をくじいたようだ。

俺はエミを近くの公園に連れていった。
公園の水道でハンカチをぬらす。

そして、それでエミの足を冷やした。


「…大丈夫?」

と俺は聞いた。

「うん…。」

とエミはうつむく。

「そのハンカチ貰っていいから。」

俺はエミをベンチで休ませた。

「…。」


2人に沈黙が訪れた。


「どう?痛みなくなってきた?」

「…うん。」

「よかった…。」

「…」

「ハイヒールで走るのはやめようね。」

「…うん。」

「さっ、送っていくよ?歩けないだろ?」

俺はエミを軽々おぶった。


コウたちには、先に帰ると電話して、エミを家まで送ることにした。
俺は心にひっかかることを伝えることにした。

「ねえ…
さっき、
エミちゃんは、クラスの女子に焼きもち妬いたんだょね?」

エミは怒り口調で言った。



「…そうだよ」



俺は言った。

「…俺の彼女でもないクセに。」





チュッ




エミ:「え??」




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