届かなかったオモイ 第6話

いんと〜る  2005-12-13投稿
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 生徒会選挙当日!ついにこの日が來た!!昨日までは地味で、平凡で、小規模な、演説等、気にもとまらない、街角のチラシ配りの様な、活動しか出来なかったが、最初にして最大の作戦!名付けて『全員が見ている最終演説のステージで、常識外れ、爆笑!(笑)誘いPR大作戦』をしようと思う。
 普段の毎日の生活では出せない『本当の自分』……皆はどう思うだろうか?と、いう不安もあるが、コレしかナイ!!
 覚悟を決めた時、いよいよ集合がかかった。
 …最終演説が始まった…皆やはり自己PR、ありきたりな公約、ありきたりな文章……あんなに派手だった他の候補者もこの舞台では地味なようだ。
 ……「……以上です。私に清き一票をお願いします。」 自分の一人前の候補者の最終演説が終わった。
 「最後は初の立候補。3年木田良司君です。」
 パチン……
 体育館の照明が消えた。ざわつき始めるが、実はこれも作戦だった。予定通り僕にスポットライトがあたる。
 「ヘイ、ベイビー♪君達照明が消えた位で何を驚いているんだい?」
 どこかで聞いたような、お金持ちボッチャン口調で話始める。
 「そうそう、僕は木田良司。君達に愛と夢を運びに来たのさ。僕が生徒会役員になれば皆幸せになれる事を約束するよ☆」
 今までのざわつきが違うものに変わる。
 たたみかけるように薔薇の花をステージからばらまく! 完全に心を掴んだ。が、さらにトドメで上岸が応援演説で海外リポーターネタを僕にふる。見事大爆笑!!完全に勝ったと思った。少なくとも彼女に自分の存在を残せた。
 結果は明日…もう、今日は大満足な一日になった。上岸が余韻を残した方がいいというので、足早に家に帰った。

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