翌朝、私は自分の家に向かった。家の前まで来たときすごく緊張した。
成沢君、近くにいてくれるよね!
いるよ!
声がきこえた気がした。
チャイムを鳴らすと奥から聞きなれた声がした。
はい、どちらさま?ドアが開くと母が出てきた。
こんにちわ、私は辰夫さんの代理できた者です。
母の体を気遣って正体をかくした。
ずばりお聞きします、美奈ちゃんに会いに行かないのはなぜですか?
すごく会いたがってます。私も会いたいです。でも、主人も単身赴任で近くにいませんし、ただでさえ上の娘に我慢させてるのに、美奈にまでそんな思いをさせるのがかわいそうで。
それは違います!お願いします、一緒に来てください、美奈ちゃんは今でも待っているんです。
時間がありません、お願いします。
美奈が…わかりました行きます。
ありがとうございます。
急ぎましょう!
美奈はようやっと母とあわせられると思っていた