それはナカニス川と海の間にある河口堰だった。
河口堰の内側には通路があり、そこを通らしてもらうのだ。
早速ジャックは係員のゾルタスを呼んだ。
「おーい!!ゾルタスのおっちゃん。」
ジャックが呼ぶとゾルタスが出てきた。彼は水門の開け閉めや水の管理をしている。
「ジャック!!また買い出しか!?」
「今日も使わせてもらうよ。」
「ああ使いな。しかし昨日からの大雨ですごい水だ。くれぐれも落ちんなよ。」
「わかってる。毎日ありがと。」
ジャックはそう挨拶すると奥の通路へ向かった。
通路はむき出しで下が見える。
川は昨日の雨でゴミだらけだったが、ジャックその中に何かあるのに気づいた。
「人だ!!おっちゃん来てくれ!!」