幼なじみ(続編)3

フラン子  2010-08-12投稿
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目が覚めると花火が上がる時間はとっくに過ぎ、時計は夜10時を回っていた。

「うわ、もうこんな時間か…。」

お風呂に入ろうと下の階へ行くと、リビングから奴の声がする。
しかも呑気に笑いながらウチのお母さんとお父さんと話している。

話しに混ざるタイミングも取れないし、第一に私は絶賛ご立腹中なのだ。

「ふんッ!」

私はリビングに行かず、そのままバスルームへ行った。

イライラしながらシャワーをしていると、

「なぁ、怒ってんだろ?ゴメンって。」

突然すりガラスの向こうから勇の声がした。

「ギャー!!何やってんの!?あっち行けー!」

私は叫びまくった。

「じゃあ、花の部屋に居るから。」

そう言って勇は脱衣場から出ていった。

「あいつバカなんじゃないの?ってか、なんでウチの親は何も言わないのよ!」

ぶつぶつ文句を言いながら急いでお風呂から上がった。

リビングへ行くと両親が、「全くあんなに叫んで〜。もっと勇ちゃんのこと大事にしなきゃダメでしょ?」

「いやいや!その考え間違ってるから!娘をもっと大事にしてよ。」


濡れた髪をタオルで拭きながら部屋へ向かった。

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