2人の時間、2人の距離 第一章 中学

*恋花*  2006-08-31投稿
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11月。北海道にはちらほらと雪が降り積もり日向達は高校受験へと向かっていた。
『やった☆また席うしろだ』
4ヵ月に一度の席がえで運良く窓際の後ろから2番目の席を引き当てた日向は大喜び。
『うぅわッッ!?またひなの横だし』幼なじみの千秋が言った。
『ラブラブだからィィぢゃん』
『まぁね*笑*』
そんな千秋とも高校進学のためバラバラになってしまう。
日向は陸上部に所属し、明るく活発な女の子だった。小柄でキレイというより可愛い人なつっこい顔をしていた。今でいう小悪魔タイプだ。おまけに成績も悪くわなかった。
その為か、年上から人気があり2つ年上の翔と付き合っていた。
そんなひなを嫉んで陰口をたたく女の子もいた。
新しい席へと机を移動させる。
ガダガダ…
『よろしくね千秋ちゃんッッ♪』
『ぁぃぁぃ(´Д`)』
意地悪な口調で千秋は答えた。
『今日早く帰らなくちゃ』とひな。
『なんで?もしかして…また翔かぁ!?』
『ピンポぉン』
『お前、ウチラ受験生だぞ?』
『だってアタシ推薦だもん。』
ひなは担任から推薦の話しを持ち出され、あっさり快諾していた。『ズルッッ 今日も翔の家行くの?』
『当たり前ぢゃぁん』
『ひなも好きだねぇ〜』千秋はニヤニヤしながら言った。
処女なんて簡単に捨てられた。身体の関係を結べばその先に何かがある…ひなが求めていたのは快楽とは違う何か。
キーンコーンカーンコーン…
『次なんだっけ?』
『数学ぢゃなかったっけ?』
『そんな気も…』まぁィィや。次の授業よりも放課後、翔の家に行く方が楽しみになっていた。
トンットンッ
肩に何か当振り向くと一冊の青い大学生ノート。
新しい席になり、ひなの後ろの席になった彼方からだった。
彼方とは小学校から一緒でクラスも同じだったのにあまり話した事はない。
開いてみると
[ねぇねぇ、篤の彼女どう思う?]
先日、我がクラスでも有名なパソコンオタクの篤に年下の彼女ができたと噂が飛び交っていた。篤と彼女はいかにも僕たちオタクですけど何か?という雰囲気を醸し出していた。
[う〜ん…微妙!ひなたはあんまり好きぢゃないかな]
[だよなぁ〜俺も初めて見たとき「うわぁブスッッ!!」って思ったもん]
初めはこんな他愛のない2人だった。
事件は12月24日に起こった。続く



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