翌日、
アキのお母さんから言われたことは、気にしないでおこう。
カズヒロはそう誓った。
いや、本当は気にしているんだけど。
「おはようアキ。」
『おはよう。』
アキはかわいいな…。
『どうしたの?』
「いや、何でもねぇよ。」カズヒロは、見とれてしまう自分を反省した。
「あ、いじめのこと、俺に言って。たとえ女子でも許さん?」
『ありがとう。』
アキは、カズヒロに抱きついた。
「おい!ここ学校…。」
すると、サユがやってきた。
「あ、アキ!」
『カズヒロが見つけてくれたの。』
「良かった。ありがとうカズヒロくん。」
「どういたしまして?」
ヒロとユウタも合流した。「よっ。」
「おはよっ。」
カズヒロは自然とアキを離した。
『さっ…色々からかわれるから離れて…。』
『そうね』
5人で仲良くいられればいいな…。
アキは願っていた。
放課後、サユとアキでお茶することになった。
「どうしたの?急に呼び出したりして。」
『ごめんね。私昨日、あんなメールして…。』
サユは笑って首を横に振った。
「いいのいいの。」
『私あの時、心がボロボロだったの…。』
「ボロボロ…?」
アキは頷いた。
『いじめられたの。アズサに。』
サユの顔が曇った。