「尚ちゃん!なおちゃん?尚〜!」
バシッ
後ろから頭を叩かれる。「痛いっ!何すんのよ!」私は亜由美に叩かれきずいた。
亜由美は膨れた顔をしている。全然話を聞いてない私に亜由美は膨れていたのだった。
「だから〜」
次から次に違う男の名前が出てくる亜由美の話はなんだか催眠術にでもかかった気分だった。
「ナオさんっお願いします!相変わらずやる気ないね〜」
一言余計なことをいわれながらボーイに呼ばれる。嫌みなんてなんのその私の気分は上々。なんだか分からないけどやる気満々だった。自分もなぜかわからない。多分久々にトキメイてるからだろう。
お客さんにもなぜか優しくできた。いつもは詰まる言葉もなんだかスラスラ出てくる。
気分はいいと言っても表面上の笑顔は疲れる。顔がつりそう…
「おつかれぃ!今日は真っ直ぐ帰るんだよね〜?」亜由美がにやけながら言う。さすがに私も連続は体が保たない。
「しかも今日アフターだし。終わったら家に直行だょ」
私はため息をついて出る準備をした。
携帯をみると丁度キラくんからだった。
(おつかれぇ☆今日もお仕事ご苦労さん♪)
私はにやけながら店を出る。