「なんかあったら
メールして。」
私にとって初めての出来事。
女でさえ、私にメアド教えないのに…
「何故…男なんだ??」
(ガラッ)
「…いい忘れてたんだけどさ、
俺…女にメアド渡したの、
おまえが初めてだから…!!じゃっ…」
「待て…!!…私もだ。
教えてもらったの…初めてっ…!」
「な//マジかよ…//
まっ…また明日な//」
「いつでも、メールで会える。」
「は…恥ずかし…//」
―自宅―\r
「ふぅ…今日は色々あった。」
(初めて告白されて…
初めてメル友になり…
そして…好きにな…)
《♪ピリリリリ♪》
「わっ!?…なんだ。
メールか…。!?」
『sigure‐sugiura@ezweb.ne.jp
美瀬へ
今日は、
告白聞いてくれてありがとな。
あと…なんでおまえのメアド
知ってんのかは…
メモ…落としたろ。
それに書いてあったから…
返信は別にいらねぇから』
「落としてたなんて…」
―時雨の自宅―\r
(♪ピリリリリ♪)
「おっ…!!美瀬からか…」
『美瀬 彩乃
無題
メールありがとう。
‐‐‐END‐‐‐』
「―くぅ…眠…」
―学校―\r
「あ…あれは!!」
金髪で長髪の小柄な奴…
そう…美瀬彩乃だ。
「美瀬。よっ!!」
そういえば…私と同じ金髪だったんだな。
コイツ…杉浦時雨。
「おはよう…」
「教室一緒だし…
一緒に行こうぜ。」
「ああ…そうだな。」
教室まで仲良く話しながら
俺達は向かった。
なんか…こうしてると
カレカノっぽくね??
いつか…美瀬彩乃が
その気になればいいのだが。
「あっ!そういえば…
昨日のメールの返事、
1行だけって…
メールの意味ねぇよ!」
「ダメなのか??
あの1行をな…
30分もかけたのに!」
「は!?バカだろ!??」
『あいつら…どう言う関係なんだ??』