旅の記憶(天井 1 )

ヒロ  2010-08-15投稿
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事故で病院に担ぎ込まれ、しかもレントゲン写真で胃の辺りに悪性の腫瘍という奴も見つかり、ブルは意識を戻す前に手術が重なる
右足はつける事が出来ず、胃は2/3を切除した
ブルが意識を取り戻したのは事故から一ヶ月以上過ぎた頃である
意識が戻り天井を眺め、自分か?世界が?回っている…ブルは何が何やら解らない
右に目をやると母親が何やら話かけているようなのだが、ブルは理解出来ない
ブル、「天井…点滴…」
母親、「あんた、ここは病院のICUだよ。バイクで車に追突されて…」
ブル、「…事故?」
母親、「そう、家から帰ったでしょう、もう少しであんたの家って所で…」
ブル、「あぁ!子供とその母親?が出て来てなんとか止まったけど…後ろから光が…あとは覚えてないなぁ」
母親、「そう…酷な事言うけど…」
ブル、「ん?」
母親、「気をしっかりね。あんたの右足…」
ブル、「…取れたのか?」
母親は黙ってうなずく
ブル、「そうか…」
二人は暫く黙る
一時間の面会時間が5分前となった頃、母親が、「じゃあ今日はそろそろ帰るよ」と言うとブル、「あぁ、悪かったなぁ、五体満足に生んでもらったのに」
母親、「本当だよ」と涙をこぼしながら病室を後にした



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