３４歳の夏、本気で二人の男性に恋をした。
結婚して１０年くらいはたっていると思う。
一番下の娘が小学生になって少し心に余裕ができて平凡な毎日に嫌気がさしていた。
なんとなく携帯のゲームサイトを開き自分のアバターを作った。
よくわからずゲームをしていると掲示板にたくさんの書き込みがきた。
いっぱいあるなかで何回も同じ人から書き込みがあった。
一人はみっつ年上の人で、もう一人は同い年の人だった。
興味本位でゲームの中のキャラクターのように可愛いキャラを作り上げメールを返していた。
年上の人（はる）は優しさにうえていた私の心のすきまをうめてくれた。
同い年の人（けん）は私の日常ないようなＨな部分を出させてくれるようなメールをくれた。
朝起きるとはるとけんからメールがきていた。
はるは、おはよ?今日も仕事頑張って?と優しくメールをくれた。こんなメール結婚してからもらったことがなかっただけに心に響いた。
けんは、会いたい?おまえとしたい?とこの言葉に衝撃が走った。
こんな言葉が欲しくて夜中までメールをしてしまっていた。
ばれないように。
ばれないように。
たかがメールだったはずなのに恋人とメールをしているような気になっていた。
自分の気持ちを押さえられなくなってギュッとして欲しいと送った。
はるは、どうしたの、なんかあった？って話をじっくり聞いてくれた。
゛不思議な感じです。
会いたくなりました。
私もあいたくて。
あいたくて。
゛これって浮気なのかな?
゛こんなの浮気じゃないよ?
ますますおもいがつのる。
そんな時、けんからメールがくる。
゛おまえとしたい?
いますぐ一緒に寝たい?
心臓に雷が落ちる。
私の中の二つの気持ちが爆発しておさえられなくなる。
会いたい。
会いたい。
ねむれない。
食べ物も、のどをとおらない。
仕事も、てにつかない。
誰か助けて！
一回だけ、一回逢うだけだから。
一度は逢おうと思った。
でも逢ったら現実の世界に戻れない気がする。
もうメールはしない。
゛あなたとはもうメールできません。今までありがとう?二人に送った。
はるは、つらい時さみしい時メールしていいよ。
けんは、今までありがとう?
涙がとまらなかった。
しばらくは立ち直れそうにない。
これがこの夏の出来事
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