雪の華?

龍王  2006-09-01投稿
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白藍は会って数回の私を何故すんなり愛せ、受け入れられるんだろう?そう思ったら白藍が分からなくなった。

嘘をついているようには見えない。
でも愛してるその言葉に実感を持てない。


私は会ったばかりの白藍を愛せたらいいなと思ってる。
でも白藍は〈最初〉から私を愛してるように見える。

最初から
会う前から私を愛している。
その愛は嘘では無い
けど本物じゃない。

そう
思ってしまう。




夕日を見る約束をした。白藍は近くにある別荘にいる。手料理を作ってくれると言った。

「──……海…見るの初めて…かな?テレビで見た事あるけど…生の海を見た事無かった。綺麗…」

海を見るのが初めてな朱斐は、白藍にあきるまで海を見ていたいと頼んだ。
白藍は笑顔で承諾し、料理できたら呼びに来ると言った。

「……」

ザッ───
朱斐の影に、影が重なった。背後に誰かいる。
朱斐が振り向く。

「白藍…?もうできたの?」

朱斐のすぐ後ろに白藍の姿があった。

「白藍?」

いつもニコニコしている白藍が、今は無表情で冷たい表情をしている。
朱斐は、首を傾げながら白藍に手を伸ばした。

「どうか…したの?白ら……──!?!!!」

伸ばした手をいきなり掴まれ、グイッと引き寄せられた。
顔をかがめ、朱斐の目線まで下げていいる。
腕を引っ張られ、顔が引き寄り、白藍の口と朱斐の唇が重なりそうになった。

「ッ///」

朱斐は反射的に目を瞑り、グッと口を引き締め身を強張らせた。
ムニィ
柔らかい肉の感触がした。
朱斐がパッと目を開けた。

「ハ〜イ!そこまでや!」

口と口の間に、手が挟まりなんとかキスは回避された。

「何してんねん!!黄藍!!絞めるぞ!!」
「……」

朱斐が、びっくりした表情で固まっている。

「あっ朱斐大丈夫か?すまんな、このクソ弟が…」
「クソをつけるな。下品な奴」
「なんやと!」

「へっえっなっ…白藍が…二人?」
「!あぁせやねん。俺は双子でこいつは弟の〈黄藍〉」
「初めまして、朱斐お嬢様」

「えっえええ──!?なっ…そん…」

白藍のうり二つ。鏡に映ったような全部が同じ姿をしている。
違うのはしゃべり方。朱斐は動揺し驚愕をうけていた…
初めて知った事実

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