1話〜23話
耳が聞こえないアキは、淋しい学校生活を送っていた。
そのころ、同じクラスのカズヒロは、ヒロ、ユウタと何かじゃんけんをしていた。
じゃんけんに負けたカズヒロは、罰ゲームとして、アキとデートすることになってしまった。
ポイント
最初のカズヒロ達は、アキの事をいじめの対象として見ていた。
近くの遊園地で、デートすることになった2人。まだ、会話もぎこちない。
だが時間とともに、仲良くなっていった。
しかしカズヒロは困っていた。
このまま罰ゲームのまま引きずるのはよくない。
素直に言ったカズヒロ。案の定傷ついてしまったアキ。
『私、あなたの事が、嫌いになった。』
といって、カズヒロから離れていった。
柴山先生と二者面談したアキは、ろう学校に入学したほうがよいと勧められる。しかしアキは、
『私、この学校にいないほうがいいんですか?』
と感じてしまう。
実はこのアキの気持ちは間違っていなかった。
柴山先生は、アキのことを煙たい存在と思っていたのだ。
次に面談する予定のカズヒロがアキの話を盗み聞きした。
もうカズヒロは、アキのことが好きになっていた。
アキが教室から出ていくときに、カズヒロと偶然会って、
カズヒロのアキに対する思いを聞く。
その言葉がきっかけで、アキのカズヒロに対する気持ちが徐々に変わっていく。
カズヒロの面談を見ていたアキは、ろう学校のことについて必死に阻止している彼を見て、徐々に変わっていった気持ちが確信になるのであった。
手話が出来るカズヒロとは、みるみる仲が良くなり、カズヒロの友達のヒロ、ユウタとも仲良くなっていった。
そこにアキの親友、サユも加わり、5人グループが出来た。
アキがろう学校に入学を勧められてることもみんなは知っていく。
お母さんも知った。しかし、お母さんは反対してくれたので、ほっとしたアキだったが、
アズサからのいじめが始まった。
柴山先生からは、
『ここは、ろうの人が通う学校じゃないの!』
と言われる始末。
生きる希望を失ったアキは、歩道橋の手摺りに手を掛ける。
もう死にたかったのだ。だが、それを止めたのはカズヒロだった。
すべてを話したアキ。
いじめられてる事、柴山先生からの一言。
そして、最後に好きって。
歩道橋の上で抱き合う2人を、冷たい目で見る人がいることを知らずに。