叶呼の家はかなりデカかった。
やっぱ金持ちじゃねぇか。
まぁそれは別にどうでもいいんだ。
貴博『…』
確定した。
あいつ。望の妹だな。
家の門に家族の名前が書いてあった。
その中に望の名前が書いてあった。
貴博『…今度は、後悔しない』
俺はいつもと少し違う帰宅路を歩いて言った。
家に帰宅した。
毎度ながら母親はいない。
中学の時に出ていったきり帰ってこない。
父親は夜まで仕事なので、飯は俺がなんとかするしかない。
貴博『野中の三分クッキング〜♪』
まずお湯を沸かす。
そしてある容器にそのお湯を注ぐ。
後は三分待つだけだ。
ほら、ラーメンのできあがり。
貴博『………』
もうこの食事にも慣れたが、流石に虚しい。
貴博『ごちそうさま』
食い飽きたラーメンを食い終えた。
さてと…
ケムリでも吹かすか。
ケムリを吹かしながら考えていた…。
多分俺は叶呼に惚れている。
でもね、なんか望の代わりみたいに考えてしまうんだよな…。
貴博『今日既成事実を作ればよかったな』
………。
何恥ずかしいこと考えてんだろ。
寝よ。
おやすみ