大津の質問に二人は、今まで必死になってかき集めた情報を大津に提示した。
遺体安置所の資料やヤクザの資料を出して一から説明した。
その説明に大津はゲイの顔を一切見せずに真剣な顔で聞いた。
京都達のこれまでの経緯を聞いた大津は、犯人が警視総監という推理と証拠に驚いていた。
しかし、旬が自分のタレント生命を懸けてもいいと京都達の説明の後にもう一度言ったので大津は折れたかのように
「仕方がない!やるか」
と、両手を叩いた。大津と旬が乗っ取りの計画を考えていると今まで推してきた京都と雪野は逆に罪悪感に駆られたのか、話に夢中になっている旬と大津に
「「あの」」
二人は不安そうな声を出して旬達の会話を断ち切った。
京都達が話し出すと二人は話をやめて耳を傾けた。
「いまさら何ですが、私達のためにお二人に危険な目にあわせていいのでしょうか?」
目を合わせた二人は、代表して雪野が話すと旬と大津は目を合わせて急に笑い出した
「何を言ってるんだい?二人とも?僕らが君らをかくまっている時点で僕らはもう片足泥沼に使っているんだ。半分運命共同体だよ。それよりこの案でどうだい?」
大津の答えになんだか申し訳ない気持ちになる二人だったが、もう立案ができていることに驚くと、二人は笑いながら
「僕らはプロだからね」
と、笑いながら言って京都と雪野に立案書を見ると「「こっこれをやるんですか?」」と、立案書の内容は思わず京都ですらひいてしまう内容であった。