―僕の夏は幻だった 照りつける太陽も浮かぶ入道雲もさんざめく蝉の声も滴る汗も全てが幻だった しかし君との出会いは幻ではなかった 僕と君が共に過ごしたこの夏の思い出は僕の胸に確かに存在し、存在し続ける限り君は幻にはならないだろう 僕はどれだけ時を経ようとこの思い出を決して忘れない そうさえすれば君は未来永劫僕と共に存在し続けるだろう この思い出だけが君が存在した痕跡なのだから―
新着小説100作品 恋愛ミステリSFファンタジーホラーエッセイ日記ノンジャンル公募投稿作品アドベンチャー詩・短歌・俳句スポーツコメディ学園物その他管理人用