あなたが生きる理由だった…
ホントはあなたの中の1番になりたかった。
あなたに商品として扱われてるって気づいたとき深く傷ついて毎晩毎晩泣いた。
あなたに他に大切なヒトがいるって知ったとき悲しくて悔しくてもどかしくてなにもかもイヤになって他のヒトの腕に抱かれながらあなたを想って涙した。
エリカは後悔して、ヒトをうらやんで、いつのまにか醜い人間になっていた。
ふと鏡の中の自分を見て、あのヒトの目にもエリカはこんな風に映っているのかと思ってまた悲しくて涙が溢れた…
あなたに恋してきれいになりたいって思った。
あなたの顔がみたくていつも遠回りして帰った。あなたに名前を呼ばれるとドキドキして顔を真っ赤にした。
あの頃のエリカは毎日が充実していた。
いつからこんなに醜くて汚い生き物になってしまったのかな…
あなたのせいでこんな風になったなんて思われたくない。
だから、エリカは商品と思われてもかまわないからあなたに認められたくて仕事に躍起になった。あなたの大切にしているヒトがいてあなたが成り立っているのなら、顔も知らない誰かをうらんだりなんかしないと誓った。
あなたに必要とされるならどんなことでもする。
エリカはそうやってカラダもココロもぼろぼろになっていった。
そんなエリカをあなたは一瞬で見放したね。
でも、もう誰も恨んだりしない。
あなたに見捨てられたけど、それでもあなたが好き。
愛してなんて言わない。ずっとそばに居てなんて言わない。
たくさん望んだりはしない。
ただ、
これからもずっと、
あなたを想い続けさせてください。