「はぁはぁ」
今ここはどこなのだろう。ただ逃げ続けて自分がどこにいるのかわからない。
「カツカツカツ」
後ろから近づいてくる
自分が焦って逃げているのが馬鹿らしい位相手は冷静だ。
ガツン!
「ヤバイ!足が」
何か固いものが足に直撃したらしい。
血が出ている。
「カツカツカッ」
足音が止まった。
「わかった!俺が悪かった。落ち着け!やめろ。許してくれ。」
俺は頭を地面につけて懇願した。
「顔…上げてよ。みっともない。」
あいつはいった。
俺はゆっくり顔を上げた。
バキューン
「?!」
冷たい鉛が体を突き抜けた。自分の体からどす黒いものがあふれ出して地面を覆っていく。
そして世界もいつか…