車の中がすごく狭く感じた。
運転席ってこんなに近かったっけ?
手を伸ばせば届く距離。エリカは恥ずかしくて、ずっと下を向いていた。
「エリカ、
突然で申し訳ないんだけど、昨日入ったばっかりだけど、今日からエリカ、うちの店に移動になったから。」
………
「え!?なんで!!?…ですか!?」
「森っちに頼んでうちの店の女の子と交換になったから…よろしくね。」
…ってことは、
ほぼ毎日、幸村さんと同じ空間で、あんなに長い時間ずっと、一緒にいれるってこと?
「あ、そーなんですかぁ。よろしくお願いします。」
また、そっけない返事…でも心の中でエリカは幸村さんにばれないように1人でにやけていた。