「エリカ何か飲む?」
「あ、じゃ、お茶…
お願いします。」
「どうぞ。」
触れ合う手。
ドキッ…
あの日でもう終わりだと思っていたのに…
世の中何が起きるかわからないものだ。
こんな近くで幸村さんの存在を感じることができるなんて思わなかった。
エリカはそれから毎日仕事に励んだ。
幸村さんに仕事ができるいい女って思われたかった。
売り上げをあげて他の女の子に差をつければ幸村さんはもっとこっちを見てくれると思った。
なにより、
幸村さんのためならなんでもしたいと思った。
エリカはとにかく休むことなく仕事にでた。
あの時…
エリカは幸村さんが何を考えていたかなんて何も知らなかった…
エリカは幸村さんのそばにいるということにうかれすぎていた。