――事務所
ち「ふぁ〜楽しかった!」
哲「ほんま?」
ち「はい!ありがとうございました!僕みたいな部外者を突然、こんなとこに入らしてもらっちゃって」
哲「いやいや、えーよ。…それよりさぁ、一個質問してもええかな?」
ち「…?なんでしょう?」
哲「俺…お前と前に会ったことある気がすんねんけど…!」
ち「・・・」
哲「・・・」
ち「……ナンパ…?」
哲「いや!そういう意味じゃなくて!…お前、何年か前に、あいつが…達也が死ぬ前によく達也のとこに来とった中学生やろ?でかなってて気付かんかったけど…」
ち「…!!」
―――「悪いけど、俺にはもう弟子がおるから」――――
哲「やっぱそうなんやな」
ち「…よく覚えてましたね」
哲「だってあの頃、ほんまによくお前が達也のとこ来てんの見とったからな。何で言わんかったん?どうせ覚えられてへんって思った?」
ち「…悔しかったんです。彼が……慶太郎がいるから。」