それからエリカは、仕事も探さず幸村さんのところで働き続けた。
最近幸村さんからメールが減った。
どのメールも業務用。
“エリカ明日は仕事でれる?”
“エリカ今月売り上げ落ちたんじゃない?がんばれ〜”
メールをみるたびエリカは幸村さんを疑うようになった。
『幸村さんはエリカに営業をかけている』
心が切り裂かれた。
そんなわけないと自分に言い聞かせ、エリカは仕事に励んだ。
売り上げをあげればあげるほど、幸村さんはエリカを離すまいと一生懸命話しかけるようになった。
あの2人の関係ってあやしいよね…
そんな噂がたっても、エリカの気持ちは沈んでいく。
エリカは幸村さんに商品として扱われている。
仕事をがんばりすぎたエリカはいつの間にかカラダもココロもボロボロになっていた。