―――一方 ワン家
弘「お風呂わいたよー!ご飯の前に誰か入っちゃって」
猛「よし!翼、一緒に入ろうー!」
哲「お前は小学生か!?」
翼「悪い、タケ。先入ってて」
猛「えー」
翼「俺…ちひろと話したいねん」
ち「……?」
* * *
翼「…正直言うて、今の俺とお前だけじゃバンドとは言われへん。今、全然いい方に進めてない。」
ち「…うん…」
翼「…でも…俺はまだ、諦めることができひん…!!」
ち「……」
翼「ちひろ…お前はどうや?…今の俺と…このバンドでまだ続けていく覚悟、あるか?」
ち「…あるよ。今の僕には、ここのドラムしかないもん」
ちひろの言葉に翼はほっとして肩をなでおろした
ち「…ねえ、翼。…俺らもこっちで活動しようよ」
翼「え?…東京で?お前、大学は…?」
ち「大学は辞めようと思う。前から考えとってん。覚悟するからには何か行動すべきやって。…こっちに住んで、メンバーもこっちで探そう?」
翼「…」
ち「Vo.は翼がやるとして…ベースやねんけど、推薦したい奴がおんねん」
翼「…?」
ち「翼は嫌かもしれんけど…ご…」
波「二人とも、ご飯できたって」
ちひろは口を閉じた