「あ〜雨だ…。」
あれだけ雨の日が好きだったのに…
今ゎ、悲しいだけ…
「内村さん、傘持ってる?」
バイトの先輩に聞かれた。
「いえ、持ってません。」
「貸そうか?」
「大丈夫です。」
そうかぁと言って先輩は帰っていった。
「李ぃ緒!」
名前を呼ばれた。
「たいき!」
私の彼氏のたいきだ。
傘を持って来てくれた。
「ゴメン。遅くなって。」
たいきは大学から走ってきたみたいでずぶ濡れだ。
「大丈夫?濡れてるよ。」
「大丈夫!早く帰ろ。」
「うん。」
今は、たいきが私の手を引いてくれる…。