「こたつ」
肌寒くなってくると恋しくなるコタツ。
足を入れた瞬間に眠気が襲ってくる。コタツって本当に心地良いと思う。
しかし、実家のコタツは本当に居心地悪い。
コタツ布団を少しめくろうものなら、豆炭の匂いに混ざって父、じいさん、ばあさんの屁の匂いが漂ってくる。
彼らは全く悪気なく、自由気ままに涼しい顔で屁をする。
じいさんなんて、こっち見ながら顔に力を入れてわざと屁をこく。
その顔の憎たらしいこと憎たらしいこと!!!
私に笑ってほしいのだろうが、汚い音と強烈な悪臭に、はらわたが煮えくり返り笑えない。
今年の冬も「へっこきトリオ」は、悪気もなくコタツで大合唱をするのであろう。