CROSS DRIVE57[信ずべきこと]

籠球?  2010-09-14投稿
閲覧数[745] 良い投票[0] 悪い投票[0]

刹那の事実を大和が聞いてから2日がたち、刹那はストリートコートに座っていた。何をするわけでもなくボーッとしている刹那の前に再び大和が現れた。
「よう。」
刹那は大和に頭を下げた。大和は刹那の隣に座り、口を開いた。
「この前は、ありがとな」「いえ・・・説得にでも来たんですか?」
刹那の問いかけに大和は笑って言った。
「違げぇよ。お前に聞きたいことがあってよ。」
刹那は不思議そうな表情を浮かべたが大和は続ける。
「バスケが嫌いなら、何で球技大会出たんだ?」
「それは・・・柊木くんに誘われたからです。彼には不思議と興味が湧いたんで、出てもいいかなって思っただけです。」
刹那の言葉に、大和は軽く笑って言った。
「球技大会でのお前は、バスケを楽しんでた。それは翔人のバスケを楽しむ心に触れたからなのかもな。」刹那は下を向いて黙っていた。大和はさらに続けた。「バスケが嫌いなやつでも、あいつに誘われると何かバスケにおもしろみが出てくる。あいつなら信じれるだろ?お前がどう思うかは自由だ。ただ、オレらはいつても待ってる。」
大和は立ち上がり、ゆっくりとコートを後にした。夏から秋に変わる風が刹那を通り抜けた



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 籠球? 」さんの小説

もっと見る

スポーツの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ