「試したってのか!」
「小高さん。ライオンとハイエナ、どっちが強いと思いますか?」
「そりゃあ、ライオン…」
「でもね、多分十匹のハイエナにはライオンは勝てない。僕らがやろうとしていることも同じ。No.2を集めてNo.1を倒す。」
「倒すってどういうことだ?」
「倒すんじゃなくて、超えるだな。No.1にできないことをNo.2が協力してやり遂げる」
俺は覆面男の胸ぐらを離した。
「興味があれば、一週間後、そのチラシに書いている集合場所に来てね」
「…ちょっと待ってくれ。もし俺がその会社に入ったとしたら、俺は何をするんだ」「[ソウサ]班に入ってもらうかな」
覆面男は覆面を外した。その男の顔は意外にも若かった。
「じゃあ、待ってるから。さよなら」
「待ってくれ。あんたの名前は?」
「……No.2のリーダー。Mr.セカンドと呼ばれているよ。」
続く