僕たちは飛ぶ鳥を
追えはしない
空を縫う飛行機雲を
見つめながら
僕はそう思った
空を翔る鳥は笑って
こう思っただろう
“お前にはまだ早い”
ってね。
僕は今でも十分幸せさ
だけれどね、
鳥になりたい時だって
あるんだ
ねえ、君の目に映る空は
僕の思ったよりも
青いのかい?
ねえ、なぜ君は
いつも僕の頭上を
旋回しているの?
少し羽を休めたら?
君が気に入りそうな
止まり木を見つけたから
そこで少し
話を聞かせてくれ
君の自慢話だって
構いやしないさ
ほんの少しでいい
少し二人で話をしよう