俺は勝手にしろと思い、本気でこのまま離婚しても別にいいかなと思える位ムカついていた。
次の日、会社に行きあみに早速昨日の話をするといつも通り「大変でしたね」と話を聞いてくれた。
そしては俺は何故か分からないがあみにこんな質問をしてしまった。
「あみは俺が嫁と上手く行ってるのと行ってないのどっちがいい?」
今思えば何で、しかも教え子にそんな事を聞いたのかと思うけど、もう俺の中ではあみに恋愛の気持ちがあったのだと思う。
あみはとても困った表情をして「分からないです」と答えた。
それからちょっとお互い気まずくなり仕事に没頭した。
その日の夜、あみからメールが来た。
「今日質問された内容ですが、分からないと答えたのは嘘です。正直言うとうまく行ってない方が嬉しいです。」
俺はこのメールを読んで正直嬉しくなってしまった。
そしてあみが好きという抑えてた気持ちが溢れてきてしまった。
ただ、その時は特に進展はなかった。
やはり、俺は子供が大事だから離婚は出来ないと思っていたし、あみも真面目な性格だから自分から俺を誘おうとは決してしなかったからだ。
それからまた1ヶ月が経ち、結局嫁とは仲直りまでとは行かないが俺の親が間に入りまた一緒に暮らしていたが喧嘩をしない日はなかった。
あみへの気持ちだけが日々大きくなっていった。相変わらず、あみの教育担当をしていた俺だが、同期が1人辞めてしまい、その同期が教えていた子も俺が引き継いで教える事になった。
名前はさや。
明るく、元気な子で同い年で地元も近い事が分かり話しやすかった。
またさやとあみは同じ時期に入社してきたので仲が良かった。