チュンチュン…
小鳥の囀りが意識を覚醒させる。
『焼き鳥にしてくださいでチュン』
そうか、今度してやろう…。
布団から飛び起きる。
貴博『ふぁ…』
今日は休日だ。
特に予定もない。
時計を見る。
8:48
微妙な時間に目が覚めたな。
貴博『…』
とりあえずコーヒーでも飲むか。
コーヒーを飲みながら一言。
貴博『俺は今異常に暇だ』
恐ろしいほどの退屈が俺を蝕んでゆく。
ん?そういえば叶呼にまた明日って言っちまったな。
電話してみるか。
俺は電話の子機を手に取った。
貴博『なんで番号を知ってるかだって?』
そりゃ望の家の番号を知っているからだよフランシス。
プルルルル、プルルルル
叶呼『石倉です』
貴博『余は暇である』
ガチャ
ツー、ツー
貴博『…』
プルルルル、プルルルル
叶呼『石倉です』
貴博『ヘイ!マイネームイズ』
ガチャ
ツー、ツー
貴博『………』
プルルルル、プルルルル
叶呼『石倉です』
貴博『すいません、俺が悪かったです』