エリカはずっと松山くんの優しさに甘えていた。
「エリカ、ずっと松山くんにたよりすぎてた…」「そんなこと…俺がエリカを好きなんだから、全然かまわないよ!!」
「でもエリカのせいで、松山くんはいろんなこと犠牲にしてる…」
「それだけ、エリカのこと好きなんだよ」
「でも…松山くんいつもつらそうだよ。ほんとはもっと色々したいことがあるはずなのに…
エリカに松山くんはもったいない…松山くんにはもっと松山くんにあった人がいると思う。」
「そんなこと…
俺にはエリカしかいないよ!!仕事なんて別に選ばないし、他の女なんて仲良くならなくてもいい」ちがう…
そんなのダメだよ。
「それはエリカが松山くんを縛り付けてるから、気づけないんだよ…
エリカがいなきゃもっといろんな出会いがあって、もっといろんなことができるはずだよ。
エリカ、今まで自分のことしか考えてこなかったから、幸村さんのこと好きなくせに松山くんがそばにいてくれるからってよりかかってばっかりだった。松山くんはもっと幸せにならなきゃ…だからエリカと別れて!!」
松山くんをエリカから解放してあげたい。
今まで松山くんを振り回しておいて、急に別れようなんてエリカの勝手かもしれない…正しいことなのか間違ったことなのかエリカにはわからなかったけど、これ以上傷つけたくなかった。