探偵ゼロ 24

ヒョン  2010-09-26投稿
閲覧数[894] 良い投票[0] 悪い投票[0]


ガタンゴトンガタンゴトン・・・

隼人は電車の中にいた
窓の外の景色がさっと
流れていく。
日が沈みかけたそらは
葡萄色に染まっていた。

窓の中の自分を見つめながら、病院で零に言われたことを思い出していた



「隼人さん、いいですか、一足先に伏見社長の別荘へ行って下さい。」

「一人で・・ですか?」

「ええ、そうなります。一応、内山刑事には隼人さんが行くことは言ってありますので、警察も受け入れてくれますよ」

「・・・わかりました」



とは言ったものの、
やはり一人でいくのは
心細い。
気がつくといつの間にか
外の景色は水田ばかり
になっていた。

「・・・・・・」

「(まもなく終点・・終点・・・)」

車内アナウンスを聞いて、隼人は我に帰った。

「やっとついた・・」
かれこれ4時間も
電車に乗っていたので
少し疲れてしまう。
電車を降りると、
かすかに虫の声がした。

別荘は駅から歩いて10分
くらいだった。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ヒョン 」さんの小説

もっと見る

ミステリの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ