松山くんにも感謝の気持ちはつきない。
松山くんといたとき、いつも“ごめんね”でいっぱいだった。
幸村さんのことを想いながら松山くんのそばにいることに罪悪感ばかり感じて過ごしていた。
エリカには“ありがとう”が足りなかった。
でも、今なら言える。
「松山くんにもお幸せにって伝えといて…
あと…ありがとって…」「ありがと?」
松山くんのおかげでやっと前に進むことができるから…
「そういえば…
店長…離婚したんだってよ」
「え!?」