「そうよ。帝国軍でクリスタルクラッシュの一員として戦っていたけれど、途中で軍を抜けたの」
「途中で?」
「帝国のやり方に疑問を抱いたから…と言っていたわ。詳しい事は分からないけど」
メディナはそう言った後、小さく唸った。
「ただ、一つ心配なのはクリスタルクラッシュになるのが男の子だというところなのよね…」
「男だと何か問題があるんですか?」
「…その人ね、女の子が大好きなの」
「はあ!?」
五人は再び口をあんぐりと開けた。
メディナはザックが手に持っている剣をチラリと見て、もう一度小さく息を吐いた。