「時効」
私はランニングが好きで、よく走りに出かけていた。
あれは高校二年生の冬の日、いつものように走り出すこと30分。
なんの予告もなく私の肛門にダイナマイトがしかけられた。
「漏れそうだけど一応レディ」と葛藤するも、肛門が言うことを聞いてくれない。
山を走っていたのだが、更に奥に入り、雪の降る中、1人野グソ。
持参していたポケットティッシュで隠し、更に雪で隠す。
誰かこないかヒヤヒヤしながら辺りを見回すと、そこは友人の家の山だった。
高校二年生の1人野グソから早十年。
1人野グソのことなど、すっかり頭から消えていたのだが、たまたまその友人と飲む機会があり記憶が蘇った。
十年も経ってるし時効だろうと勝手に決めつけ、酒の力を借りて友人に告白。
友人は「大丈夫!!絶対いい肥やしになったから!!」と、あっさり受け入れてくれた。